バイソン雑感 2004.2.21
2004年 09月 02日
COW,BULL、BEEF、BAFFALO、BISON、CALF、VEAL・・・英語で「牛」に関する言葉はなんだか多い。「バイソン」といえば、まず「野牛」の意であるが、日本ではいろんな場面で「バッファロー」と混同されているようだ。多くの西武劇に登場するアメリカバイソンは「バッファロー」と訳され、度々登場するバイソン狩りの名人は「バッファロー・ビル」、プロ野球の近鉄バッファローズの岡本太郎デザインのシンボルマークは水牛のシルエットと見て取れるが、最近球団を牛耳っている球団マスコット「バフィー一族」はなんだか野牛っぽい。どちらが正しいということもナンセンスなのかもしれないが、バイソン(=野牛)バッファロー(=水牛)を基本としながら、どちらも「野生の牛」という意味の部分で訳隔てなく使われているようだ。ここ夕刊河馬では「バイソン=野牛」、「バッファロー=水牛」ということとしておきます。
写真上・ヨーロッパバイソンの「京秋(キョウシュウ)」メス20歳 京都市動物園
森林に生息するヨーロッパバイソンはアメリカバイソンよりやや線が細い
日本の動物園でバイソンといえばアメリカバイソンとヨーロッパバイソンの2種が飼育されている。どちらも20世紀始めに激減、ヨーロッパバイソンは野生では絶滅し、飼育下のみの繁殖で今に種を繋げている。6千万頭から西武開拓時代を経て25頭までに減ったアメリカバイソンも手厚い保護により約5万頭生息するまでになった。近頃では食用にするための牧畜もやってるらしい。ここのところのアメリカBSE問題の浮上でバイソン肉の需要が急上昇。なんでもビーフよりヘルシーで甘味があって美味なんだとか。
動物園で見ることができる個体では保護・繁殖の過程から、突き詰めるとそもそも「バイソンである」ということ自体が疑わしいとも言われている。アメリカバイソンの背中に営巣する「バッファロー・バード」とかいう鳥もいるそうな!あらまたバッファローだって、振り出しに戻った感がありますが、どっちがどっちで本物ニセモノ?そんな話はいくらでも出てくる。とにかく目が離せない「バイソン」、動物園でも反芻に勤しむ彼らと目が合う・・・すべてガッテン!
アメリカバイソン 上野動物園
ここではさすがに背に巣を作る鳥はいないが、
保温性の高い建材として毛をカラスに突かれることしばしば
写真上・ヨーロッパバイソンの「京秋(キョウシュウ)」メス20歳 京都市動物園
森林に生息するヨーロッパバイソンはアメリカバイソンよりやや線が細い
日本の動物園でバイソンといえばアメリカバイソンとヨーロッパバイソンの2種が飼育されている。どちらも20世紀始めに激減、ヨーロッパバイソンは野生では絶滅し、飼育下のみの繁殖で今に種を繋げている。6千万頭から西武開拓時代を経て25頭までに減ったアメリカバイソンも手厚い保護により約5万頭生息するまでになった。近頃では食用にするための牧畜もやってるらしい。ここのところのアメリカBSE問題の浮上でバイソン肉の需要が急上昇。なんでもビーフよりヘルシーで甘味があって美味なんだとか。
動物園で見ることができる個体では保護・繁殖の過程から、突き詰めるとそもそも「バイソンである」ということ自体が疑わしいとも言われている。アメリカバイソンの背中に営巣する「バッファロー・バード」とかいう鳥もいるそうな!あらまたバッファローだって、振り出しに戻った感がありますが、どっちがどっちで本物ニセモノ?そんな話はいくらでも出てくる。とにかく目が離せない「バイソン」、動物園でも反芻に勤しむ彼らと目が合う・・・すべてガッテン!
アメリカバイソン 上野動物園
ここではさすがに背に巣を作る鳥はいないが、
保温性の高い建材として毛をカラスに突かれることしばしば
by yukankaba-z
| 2004-09-02 02:10
| 動物園